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さもない日々の暮らしの中で ・・・  danslavie.exblog.jp

さもない日常の中で、出合ったこと、気になること、感じたこと・・・。


by CK_centaurea
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目取真俊さんのお話(2)

 目取真さんは、集団自決という言葉について、自決とは本来自らの意思で、責めを負って命を絶つことであり、自殺の任意性や自発性が前提となるので、言葉本来の意味において、沖縄戦では『集団自決』はなかったといえるが、広く使われているのであえて「」つきで話します。といったようなことを前置きして、当日参加している若い人たち(神戸大、奈良女子大などの多くの学生が参加していました)に向けて、「集団自決」のことを話されました。
 沖縄県民は日本軍から渡された手榴弾で多くの命を絶ったのですが、その時死にきれなかった家族を鋤や鎌で手にかけたのだと聞いた時、私は、旧約聖書のイザヤ書2章4節の言葉を思い出しました。
   「主は国々の争いを裁き、多くの民を戒められる。
    彼らは剣を打ち直して鋤とし 槍を打ち直して鎌とする。
    国は国に向かって剣を上げず もはや戦うことを学ばない。」(イザヤ書2章4節・新共同訳)
 私たちは平和集会などで、この聖書の箇所が歌になったヌチドゥタカラ(命こそ宝)という歌をよく歌います。
♪ 戦争は人間の仕業 平和は正義の業 愛の実り 剣は鋤に、槍は鎌に打ち直そう、
戦争は愚かなこと、ヌチドゥタカラ、ヌチドゥタカラ 与えられたあらゆるものの命を大切にしよう ♪

 鋤や鎌、鍬などは県民達が場所を追われ、着いた先でまた壕を掘るために持っていたものでした。平和な時なら農業で使われ、多くの実りをもたらすための道具です。それが、ひとたび狂えば凶器となるのです。目取真さんのお話を伺いながら、あらゆるものが人間の心ひとつで本来の目的と違ったものになるのだということを考えていました。

目取真俊さんのお話(2)_e0057640_1239646.jpg この日、神戸大と奈良女子大の学生たちによる、「ジョージとシンゾー」という寸劇もありました。
勿論、これはブッシュ大統領と安倍首相のことです。切っても切れない安保の鎖で結ばれた二人を揶揄しているのですが、今のこの時代を如実に表した寸劇でした。
by CK_centaurea | 2007-06-04 12:54 | 講演会・集会の情報&報告