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さもない日々の暮らしの中で ・・・  danslavie.exblog.jp

さもない日常の中で、出合ったこと、気になること、感じたこと・・・。


by CK_centaurea
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「容疑者Xの献身」直木賞受賞

「容疑者Xの献身」直木賞受賞_e0057640_210437.jpg 1月11日にUPした「容疑者Xの献身」が直木賞をとった。
だからって、何なん?イエ、何もありません。
直木賞を取ろうがとるまいが私の「容疑者Xの献身」に対する評価は変わらない。
前にも書いたけれど、面白かったことは変わらない。
刑事コロンボや古畑任三郎のように、最初から犯人が分かっていて、探偵なり刑事がトリックを見破り犯人を追い込んでいくのを倒叙ミステリというらしい。この本はそういう手法をとっている。だから最初から被害者(悪い奴だ)よりも犯人の方に同情がいくのかもしれない。犯人の花岡靖子を一途に思い続ける高校教師の石神は、その愛ゆえにとんでもないことをやってしまう。
しかし、幾つかのブログやホームページに書かれているように泣けるものではなかった。これが愛?ほんとの愛は・・・なんて言うと身も蓋もないが、どうしたって、共感できるものではない。この本を読んで泣いている人って結構、男性に多いようだ。
あまり書くとネタバレになってしまうので書けないもどかしさがある。ミステリでネタバレはご法度だと思うから、ここまでにしておこう。
直木賞選考委員の阿刀田高さんは「新しいトリックはもうない、というのがミステリーの世界の常識だが、かなり特徴的なトリックを上手に使い、90点を超える作品に仕上げた」と話した。確かに!が、この特徴的なトリックこそが、私がもっとも共感できないところだ。私の近くにいる人、読んで頂戴。そしたら話せるから・・・。

今日は朝日の「ひと」欄にも東野圭吾さんが載っていた。時の人ですね。
授賞式でのコメント。芥川賞をとった絲山秋子さん、「足の裏についたご飯粒みたい。取らなきゃ気持ち悪い・・」ナンジャそれ。朝日には「『(受賞は)のどの小骨が取れた感じ』とクールに感想を語り」とだけ書いてあったが、こんなのをクールっていうのかな?「取らなきゃ気持ち悪い」って、嫌味な女だ・・と思う。直木賞の東野圭吾さんのほうがよほど好感がもてました。

by CK_centaurea | 2006-01-18 21:03 | 本(ジャンル不問)